会計ソフト選びで失敗しないために知っておくこと
会計ソフトは、一度使い始めるとデータの移行が大変なため、簡単には乗り換えられません。だからこそ、最初の選択が重要です。
会計ソフトを選ぶ前に確認すべき3つのこと
① 自分の立場を確認する
| 立場 | 向いているソフト |
|---|---|
| 個人事業主・フリーランス | freee・MFクラウド(操作が簡単) |
| 中小企業の経理担当 | MFクラウド・弥生(機能が充実) |
| 税理士と顧問契約している | 税理士が使っているソフトに合わせる |
② 連携したいサービスを確認する
給与計算・勤怠管理・請求書発行など、他のシステムと連携する予定があれば、対応しているソフトを選ぶ必要があります。
③ 予算を確認する
3つのソフトはいずれも月額制です。機能やプランによって料金が大きく異なるため、必要な機能に絞って選ぶことが大切です。
この記事で比較する3つのソフト
- freee会計:操作のシンプルさで人気。個人事業主からの支持が高い
- MFクラウド会計:機能の充実度と柔軟性が強み。成長企業に選ばれやすい
- 弥生会計:老舗の安心感とサポートの手厚さが特徴。中小企業に根強い人気
それぞれの特徴を実務目線で詳しく見ていきましょう。
3つの会計ソフトの基本情報と料金比較
まずは3つのソフトの基本情報と料金を整理します。料金はいずれも税抜・月額換算の目安です(プランや契約期間によって異なります)。
基本情報比較
| 項目 | freee会計 | MFクラウド会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| 運営会社 | freee株式会社 | 株式会社マネーフォワード | 弥生株式会社 |
| サービス開始 | 2013年 | 2013年 | 1994年 |
| 利用者数 | 約150万事業者 | 約160万事業者 | 約200万事業者 |
| 形式 | クラウド | クラウド | クラウド・インストール型 |
料金比較(個人事業主向けプラン)
| 項目 | freee会計 | MFクラウド会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| 無料プラン | あり(機能制限) | あり(機能制限) | なし |
| スタンダード | 月額1,980円~ | 月額1,280円~ | 月額1,000円~ |
| 無料トライアル | 30日間 | 1ヶ月間 | 1年間無料 |
料金比較(法人向けプラン)
| 項目 | freee会計 | MFクラウド会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 月額3,720円~ | 月額2,980円~ | 月額3,000円~ |
| 無料トライアル | 30日間 | 1ヶ月間 | 2ヶ月間 |
料金だけで選ばないことが大切
一見すると料金差が小さく見えますが、必要な機能がどのプランに含まれているかによって実際のコストは変わります。次の見出しで実務上の機能を詳しく比較します。
実務目線で比較|7つの評価ポイント
① 操作のしやすさ
| 項目 | freee会計 | MFクラウド会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| 難易度 | ★☆☆(簡単) | ★★☆(普通) | ★★☆(普通) |
| 簿記知識 | なくてもOK | 少しあると◎ | あると◎ |
| 画面の見やすさ | シンプル | 見やすい | やや複雑 |
freeeは簿記の知識がなくても使えるよう設計されており、「収入」「支出」などの平易な言葉で操作できます。
MFクラウドは簿記の用語をある程度使いながらも、画面がわかりやすく整理されています。
弥生は従来の会計ソフトに近い設計のため、簿記に慣れている人には使いやすい一方、初心者にはとっつきにくい面もあります。
② 銀行・クレカの自動連携
| 項目 | freee会計 | MFクラウド会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| 連携口座数 | 約2,600 | 約2,600 | 約2,600 |
| 自動仕訳の精度 | 高い | 高い | 普通 |
| 学習機能 | あり | あり | 限定的 |
3ソフトとも銀行・クレジットカードの自動連携には対応しています。freeeとMFクラウドは自動仕訳の学習機能が優秀で、使えば使うほど仕訳の精度が上がります。
③ 請求書・見積書の作成機能
| 項目 | freee会計 | MFクラウド会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| 請求書作成 | あり | あり | あり |
| インボイス対応 | 対応済 | 対応済 | 対応済 |
| デザインの柔軟性 | 普通 | 高い | 普通 |
MFクラウドは請求書のデザインカスタマイズ性が高く、会社のロゴや色を反映させやすいのが特徴です。
④ 消費税・インボイス対応
| 項目 | freee会計 | MFクラウド会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| インボイス対応 | 対応済 | 対応済 | 対応済 |
| 登録番号の管理 | 簡単 | 普通 | 普通 |
| 設定のわかりやすさ | 高い | 普通 | 普通 |
3ソフトともインボイス制度(適格請求書)に対応済みです。freeeはインボイス登録番号の管理や、適格請求書の発行を画面の指示に従うだけで完結できます。MFクラウド・弥生も同様に対応していますが、設定画面の場所がわかりにくいという声もあります。
⑤ 給与計算・年末調整との連携
| 項目 | freee会計 | MFクラウド会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| 給与計算ソフト | freee人事労務 | MFクラウド給与 | 弥生給与 |
| 連携のしやすさ | 高い | 高い | 高い |
| 年末調整対応 | あり | あり | あり |
3ソフトともグループ内に給与計算ソフトがあり、会計データと連携できます。同じブランドで統一するとデータ連携がスムーズです。
⑥ サポート体制
| 項目 | freee会計 | MFクラウド会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| 電話サポート | プランによる | プランによる | あり(手厚い) |
| チャットサポート | あり | あり | あり |
| ヘルプ記事の充実度 | 高い | 高い | 高い |
弥生は電話サポートが充実しており、「困ったときに人に聞きたい」という方に向いています。freee・MFクラウドはチャットやメールが中心ですが、ヘルプ記事が豊富で自己解決しやすい環境が整っています。
⑦ スマホアプリの使いやすさ
| 項目 | freee会計 | MFクラウド会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| アプリの完成度 | 高い | 高い | 普通 |
| レシート撮影 | あり | あり | あり |
| 外出先での操作 | しやすい | しやすい | やや不便 |
外出先でレシートをすぐに登録したい場合はfreeeかMFクラウドが使いやすいです。弥生はPC作業を前提とした設計のため、スマホでの操作には向いていません。
こんな人にはこのソフトがおすすめ
会計ソフトは「機能が多いから良い」ではなく、自分の状況に合ったものを選ぶのが正解です。タイプ別におすすめをまとめました。
タイプ別おすすめソフト
| タイプ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 簿記の知識がない個人事業主 | freee | 操作が簡単で初心者でも迷わない |
| コスパ重視の個人事業主 | MFクラウド | 料金が抑えめで機能も充実 |
| 従業員がいる中小企業 | MFクラウド・弥生 | 給与・労務との連携がスムーズ |
| サポートを重視する方 | 弥生 | 電話サポートが手厚い |
| 税理士と顧問契約している | 税理士に確認 | 税理士が使うソフトに合わせると効率的 |
| 外出先での入力が多い方 | freee・MFクラウド | スマホアプリが使いやすい |
| 請求書をきれいに作りたい | MFクラウド | デザインのカスタマイズ性が高い |
迷ったときの選び方
- とにかく簡単に始めたい → freee
- コストを抑えながら機能も欲しい → MFクラウド
- サポートが手厚い老舗を使いたい → 弥生
どれを選んでも基本的な機能は揃っています。まずは無料トライアルで使い心地を確かめるのが一番です。
無料トライアルの活用方法
3つのソフトはいずれも無料トライアルが用意されています。契約前に必ず試して、自分に合うかどうか確認しましょう。
無料トライアル期間まとめ
| ソフト | トライアル期間 | クレカ登録 |
|---|---|---|
| freee会計 | 30日間 | 不要 |
| MFクラウド会計 | 1ヶ月間 | 不要 |
| 弥生会計 | 1年間無料 | 不要 |
トライアル中に確認すべき5つのこと
① 操作感が自分に合っているか
実際に取引を1件入力してみて、迷わず操作できるか確認しましょう。
② 使っている銀行・クレカと連携できるか
メインで使っている口座やカードが自動連携できるか必ず確認してください。
③ 請求書の作成画面を使ってみる
請求書を実際に1枚作成してみて、使いやすさを確かめましょう。
④ スマホアプリを試す
外出先での入力が多い方は、アプリの使い心地も必ずチェックしてください。
⑤ サポートに問い合わせてみる
疑問点をチャットや電話で問い合わせて、サポートの対応速度・丁寧さを確認しましょう。
トライアルの注意点
- トライアル期間中に入力したデータは、本契約後もそのまま引き継げるソフトがほとんどです。本番運用のつもりで実際のデータを入力しながら試すと、より正確な判断ができます。
- 複数のソフトを同時に試すのは混乱のもとです。1つずつ順番に試すことをおすすめします。
まとめ|迷ったらfreeeかMFクラウドの2択
この記事では、freee・MFクラウド・弥生の3つの会計ソフトを実務目線で比較しました。
この記事のまとめ
- 会計ソフトは一度使い始めると乗り換えが大変なため、最初の選択が重要
- 3ソフトとも基本機能は揃っており、大きな差は「操作感」「サポート」「料金」
- 簿記知識がない方・初めて使う方にはfreeeがおすすめ
- コスパと機能のバランスを重視するならMFクラウド
- サポートの手厚さと安心感を求めるなら弥生
- 税理士と顧問契約している場合は、税理士が使うソフトに合わせるのが効率的
結論:迷ったらfreeeかMFクラウドの2択
現在の会計ソフト市場では、freeeとMFクラウドの2強が続いています。どちらも機能・サポート・価格のバランスが良く、アップデートも頻繁です。
- 操作のシンプルさを優先するなら → freee
- 機能の充実度とコスパを優先するなら → MFクラウド
まずは無料トライアルで両方を試してみて、使いやすい方を選ぶのが失敗しない方法です。

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