「1日にこれだけしか仕訳が進まなかった…」
経理の実務をしていると、仕訳1件ごとに考え込んでしまい、思うようにスピードが上がらない時期が誰にでもあると思います。私自身、慣れないうちは、1日で4仕訳しか進まなかった時期がありました。この記事では、経理の実務担当者として、私が実際に実践してきた仕訳のスピードアップのコツをお伝えします。
仕訳が遅い時期は、誰にでもある通過点
慣れないうちは、勘定科目が分からず、1件の仕訳に時間ばかりかかってしまいます。私自身、1日に4仕訳しか進まなかった時期があり、周りと比べて焦った記憶があります。ただ、この停滞は特別なことではなく、経理の実務を始めた人なら誰でも通る道です。まずは「今は遅くて当たり前の時期」と割り切ることが、余計な焦りをなくす第一歩になります。
仕訳を早くするコツは「特別な裏技」ではなく前例を見ること
仕訳のスピードアップというと、何か特別な裏技があるように思われがちですが、実際にはそうではありません。私の場合は、初めて出てくる仕訳は上司に確認しますが、それ以外は前の伝票・前の仕訳を見て判断するようにしています。今であれば、Excel化したデータや総勘定元帳を見て、過去に同じような取引をどう処理したかをすぐに確認できます。
一見遠回りに見える「前例を参照する」というやり方が、実は一番の近道です。ゼロから毎回考えるのではなく、過去の実例に当てはめていくことで、判断のスピードも精度も上がっていきます。

自作の「勘定科目×摘要例」一覧表を作る
勘定科目をまだ覚えていない時期は、自作の一覧表を横に置きながら処理していました。勘定科目と、それに対応する摘要例(実際に購入したものや支払いの事例)をセットにした、シンプルな表です。
教科書的な勘定科目の説明だけでは、実際の取引に当てはめるのに時間がかかります。自分の会社でよく出てくる取引の実例を書き留めておくことで、次に似た取引が来たときに、一覧表を見返すだけで判断できるようになります。これは、初心者が最短で一人で処理を進められるようになるための、実践的なツールです。

上司への質問は、都度ではなくまとめて
初めての仕訳や不明点は、上司に確認する必要がありますが、その都度質問するのではなく、いくつかまとめてから聞くようにしていました。上司にも自分の業務があるため、頻繁に手を止めさせてしまうと負担が大きくなります。質問をまとめておくことで、聞きやすい関係を保ちながら、自分自身も一度にまとめて理解を進めることができます。(同じことを何度も聞くのは、怒られる可能性が高いのでやめたほうがよいです。)
地味だけど効く、入力操作の工夫
スピードアップは、判断の速さだけでなく、入力操作の積み重ねでも変わってきます。伝票作成では、会計システムやソフトに仕訳が登録出来るのならば、できるだけ登録して処理する方が、早く終わります。また、入力時はマウスで項目を移動するより、キーボードのTabキーで移動する(会計システムやソフトを確認)方が圧倒的に早くなります。
どちらも地味な工夫に見えますが、毎日繰り返す作業だからこそ、積み重ねると確実に時短につながります。
仕訳・勘定科目でほかにも迷ったら
仕訳のスピードアップと合わせて、判断そのものに迷う場面もあると思います。次の記事もあわせて参考にしてください。
まとめ
仕訳を早くするコツは、特別な裏技ではなく、過去の伝票・仕訳を参照する習慣にあります。自作の「勘定科目×摘要例」一覧表を手元に置き、上司への質問はまとめて行い、登録できる仕訳はそのまま登録する、Tabキーで移動するといった地味な工夫を積み重ねることで、確実にスピードは上がっていきます。慣れないうちの停滞期は誰にでもある通過点なので、焦らず一つずつ実践してみてください。
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